小学校の中心学年は小5です。小5の勉強がスムーズに習得できると,中学校での学習もとても楽になります。

小学1年から4年では,小5の学習のための準備を,小6では小5の学習の補完と中学校の出の学習の準備を行います。

ただ何となく授業を受けるよりも,各学年でやるべきことを明確にしてから学習に取り組んだほうが,学習の成果が大幅にアップします。4月に今年やるべき最も大切なことを明確にしてから,学習をスタートさせましょう!各学年ごとに,やるべきこと,学習目標を書いてみます。参考にしていただけると嬉しいです。

①小学1年生~3年生

正しい授業の受け方や勉強の習慣をつける学年です。先生の話をしっかり聞く,先生が黒板に書いたことをきちんとノートに書くなど,基本的な授業の受け方を身につけます。ここで,先生の話をしっかり聞くことができるようになると,国語能力が大きく向上します。先生が黒板に書いたことを正しくノートに書けるようになると,高学年になってから「自分の書きたいことだけしかノートを取らない」「後から見返しても何が書いてあるのかわからない」といった状態に陥るのを防ぐことができます。さらに,小学校低学年は学習習慣を一番身に着けやすい学年です。お母さん,お父さんから言われなくても,自分から宿題をする習慣を身につけられると,勉強が生活の一部になり,勉強するのが苦ではなくなるはずです。先生の話を聞くことに加えて,音読をたくさん行うことで,読解力の基礎を身につけることができます。読解力の向上は,一朝一夕にできるものではなく,小学校低学年からの積み重ねがとても重要です。算数では,四則計算を正しく行う力,位をそろえて正確に筆算する習慣を身につけましょう。筆算を乱雑に行う習慣がついてしまうと,大きい数の計算や少数の計算などで苦労することになります。

②小学4年生

小学校で一番重要な学年である,5年生の準備をする学年です。特に算数では,分数や小数をしっかり理解し,基本的な計算ができるようにしておきましょう。

③小学5年生 ☆小学校の中心学年☆

小学校の学習に中心となる学年です。国語では,より抽象的な文章になり,しっかり読み込まないと,答えが見つけにくくなります。ただし,文章中に答えの根拠は必ずあります。答えが見つかるまで何度も読み返す粘りも身につけましょう。算数では,小数と分数の四則計算が正しくできるように繰り返し練習しましょう。さらに「単位量当たりの大きさ」「割合」では,割る数と割られる数を正しく選択する国語的算数力も要求されます。ここまでフィーリングで式をつくっていた人は,必ずつまづくことになります。問題文の意味を正しく読み取って式に変換していく力を身に着けられると,中学校での学習の成功につながります。

④小学6年生

小学校5年生の復習と中学準備の学年です。算数では,分数のかけ算,割り算を学習し,小学校の計算が完成します。小5の割合が理解できていれば,速さや濃度の問題もクリアできるはずです。後半に学習する比,比例,反比例は中学校に直結する分野なので,しっかり理解できると,中学校での学習がとても楽になります。

次回は,中学生について書いてみたいと思います。