2021年度から中学校で学習指導要領が改訂され,新しい教科書での授業がスタートしました。この新しい教科書,これまでの教科書と比べると学習内容が格段に増えており,実はとても注意が必要です。

 例えば,中学1年生の英語教科書は,小学5年生から英語の音読,書き取り,会話を学習してきたことが前提の内容になっています。さらに,従来中学1年生の最後に学習していた「過去形」や2年生の範囲だった「不規則変化動詞」や「不定詞」などは既に小学校で登場しています。お子さまが中学に入学した4月の授業では,既にこれら英語が読めて,書けて,会話ができるということが前提での授業になります。また,下の表に示されている通りに,中学3年間で学習する英単語数は大幅に増加します。小学校の語彙が身に付けている人とそうでは無い人の差が現時点でも生じています。

 

このように,新しい指導要領では,学習内容が難しくなり,新たに覚えなくてはいけない事柄が大量に出てくるために,全ての教科で小学校とのギャップが大きくなります。中学校での学習の基盤となる1年生での理解が不十分だと,その先の学習についていくのが相当難しくなってきます。 特に,日々の知識の積み重ねが大切な英語・数学は,一度躓くと取り戻すのは大変です。この変化に対応するために,しっかりとした「身に付く準備」が必要です。

 中学校の学習は,これから続く高校教育までの学習基盤です。その中でも,英語と数学は知識を積み重ねていく学問のため,最初にしっかりとした学習の基礎作りが非常に重要となります。

中学校での4月~5月の生活は,新しい学習環境に慣れること,委員会や部活動の選択など,様々な行事が続き,学習に集中する時間もなく,中間テストが実施される6月になってしまいます。 そんな状況でも安心した中学校生活と学習状況を創造するための講座が「中学入学準備講座」です。堅実な学習カリキュラムのもと,安心した中学校生活の基礎をつくります。

これからの英語は,「話す力」を重視するといわれています。しかし,英語を「話す」ことの前提には,英文のインプットが必須です。それには,単語が読めること,文になったときのリズムやイントネーションがしっかりと取れることです。また,単語や表現を覚えるために,聴き取る力や,筆記する力が必要です。それらをしっかりと身につけた上で,文法の知識を用いて表現力を磨いていきます。中学英語を得意教科にするには,入学前に「英単語を読めて,書けて,使える」という基本姿勢を作っておくことがポイントです。

英語科の指導目標:英単語500個を書けて,基本英文20文を読めて,使える!

・英語の正しい音とリズムを覚える

・英語の発音練習をしながら,英単語を練習する ・英文を読んで,書いて,覚える練習をする

中学校数学では,小数や分数を用いて式や解答を表す機会が非常に多くなります。しかし,多くの小学生が小数や分数の基本的な計算,また,それらを用いて数量を表すことや式を立てることを苦手としています。そして,「算数が苦手」という意識を持ったまま中学校に進学すると,数学の入口である「正負の数」を学習した際に「数学が嫌い」「数学がわからない」となってしまいます。「算数の計算を得意にして,中学の数学も得意にしたい!」そんなお子さまのための講座です。

数学科の指導目標:算数の苦手克服と,中学最初の単元を先取り!

・小学校で学習した基本の計算(四則計算,小数・分数の計算)の徹底

・中学1年生数学の最初の単元「正負の数」の徹底演習と基礎力養成 

 指導対象:小学6年生(新中学1年生)

 授業科目:英語・数学

 授業回数:1コマ50分×12コマ(英語6コマ・数学6コマ)

 実施期間:2月3日(月)~3月15日(土)

 平日15:00~21:50,土曜日13:00~19:50

 受講費用:19,800円(教材費込み・税込)